ある日から突然、唾を飲むと喉が痛いという症状に悩まされている人は少なくないはずだ。
人によっては“喉の右側だけや左側だけが痛む”というケースもある。
事実、唾を飲むと喉が痛いことに悩んでいる人は非常に多く、ネット検索をするだけでも同症状における質問や意見は数え切れないほど存在しているのだ。
つまり、唾を飲むと喉が痛いといった症状は決して珍しいものではない。
では、右もしくは左側といったように、部分的に痛みが発生している原因は何なのだろうか。
そこで今回は「唾を飲むと喉が痛い(右・左側)」原因と対策についてくわしく解説していく。
唾を飲むと喉が痛い原因
まずはじめに「唾を飲むと喉が痛い」という原因は、精密検査を受けない限りは特定できない。
本記事は唾を飲むと喉が痛いという症状の原因を断定するものではないし、“確実に対策できる方法”を約束するものではない。そのため、長期にわたって症状に悩まされているのであれば、速やかに病院での診察を受けて欲しい。
上記を踏まえたうえで、本記事を読みすすめてほしい。
それでは話を戻そう。
唾を飲むと喉が痛い症状において予想される原因としては大きく分けると3点ある。
原因#1:「炎症」
喉の右もしくは左側が痛い場合、“一時的な炎症が起こっている”ケースが考えられる。
この場合、よほど炎症が悪化しないかぎりは自然治癒するので特に心配する必要はない。しかし、炎症の痛みに意識が集中してしまうことで過敏になると、精神的な問題としてより痛みを感じるようになる。
右もしくは左側だけが痛いと感じてしまう原因はそれであり、痛む喉を過剰なまでに意識してしまうがために、右・左などの部分的な痛みを感じてしまうのだ。
原因#2:「肩こりによる影響」
“肩こりによる影響”の場合、特に右・左といったものではなく喉全体に痛みが現れやすい。
肩こりは単純に肩に痛みが発生するだけでなく、リンパや首筋などにも痛みがともなうケースもあるため、その影響によって喉に痛みが発生している可能性があるのだ。
ただし、肩こりによる影響は必ずしも「唾を飲むと喉が痛い」という症状に限定されない。よって、別の病気や原因が痛みを招いている可能性もあるので詳しくは病院で診察を受ける以外に知る方法はないといえよう。
原因#3:「喉の水分量が減少している」
“喉の水分量が減少している場合”もまた、唾を飲むと喉が痛い症状を起こす原因のひとつだ。
これは単純に喉が渇ききっている状態のため、乾燥による痛みを感じていると考えていいだろう。
また、右もしくは左側といったように部分的な痛みが生じるのも、特定の部分における水分量が減少したことで乾燥していることが原因といえよう。
なお、喉の水分量が減少して痛むという症状はよくあるケースとして知られているので、乾燥しないように対策することが大切だ。
以上が唾を飲むと喉が痛むときの原因である。
再三になるが、正確な原因を特定するには医師の診断が必要なので、あまりにも喉の痛みが長引くようなら、耳鼻科か胃腸科で受診してほしい。
左右に起こる「唾を飲むと喉が痛い」症状の対策法
一時的に唾を飲むと喉が痛いという症状に苦しめられただけなら、それは先日した「炎症」が原因と考えられる。
炎症が原因だった場合は特に心配する必要はないが、あまりにも痛みが長引くようであれば次の対策をとってほしい。
- 耳鼻科の「咽頭喉頭内視鏡」による検査を受ける
- 内科・胃腸科の「食道内視鏡」による検査を受ける
これらの検査を受けることで具体的な原因が判明する。
つまり、唾を飲むと喉が痛い症状における治療をスムーズに行うことができるのだ。
誰もが喉に痛み(左右)を感じると「風邪」だと決め込んで軽視する傾向にあるが、場合によっては大病のサインかもしれないので注意してほしい。
喉の痛みがまったくとれず、長く続く状態であれば、迷うことなく病院に足を運んでほしい。
また、日常における唾を飲むと喉が痛いときの対策としては、「喉を潤わせること」といえよう。
炎症にしても乾燥にしても喉を潤わせることで痛みが改善されるケースが多く報告されているので、飴を舐めるのがもっともかんたんにできて効果的な対策法と言っていいかもしれない。
その他、喉の痛みに効果的な薬などが市販されている。
症状を把握した上で市販薬を試してみるのもひとつの対策法になるだろう。
痛みを意識しすぎないよう心がける
これもまた先述した内容になるが、過剰なまでに喉の痛みを意識しすぎてしまうと余計に痛みを感じるようになる。
だからこそ、唾を飲むと喉が痛い場合はあまり意識しないように心がけてほしい。意識を痛みに傾けるのではなく、何か他のことに傾けよう。
とはいえ、人間は痛みに意識が集中する性質を持っているので、別のことに意識を傾けることは簡単ではない。
しかし、あなたが夢中になって没頭できるような趣味や好きなことがあるなら、それらをすることで痛みへの意識をシャットアウトすることは十分に可能である。
特にこれといった趣味や没頭できるようなものがないという場合は、気分転換になるようなことをするのがベター。
唾を飲むと喉が痛いという症状は、喉の痛みに意識が集中することで唾を飲むたびに痛みを感じるようになってしまう特徴を持っている。
常に痛みに意識を傾ける癖がついてしまうと、生活に支障が出る可能性が高まるので、あまり意識しないように心がけよう。