【使用率】人間の脳は10%しか使われていない…はウソだった

「人間の脳は10%しか使われていない」と言う噂がある。

人によって異なるが脳の重さはおよそ1,200g~1,600g(成人)と言われている。1kg以上もある脳なのに、たったの10%しか使用されていないのであれば、驚きの一言だ。

果たして、この噂は本当なのだろうか。

そこで、今回は人間の脳がどれほど使われているのか、その‟使用率”について詳しく説明する。

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「人間の脳が10%しか使われていない」噂の出処

なぜ「人間の脳は10%しか使われていない」噂が出てきたのだろうか。

さまざまな理由は挙がっているが主に2つの説がある。

まず1つ目は「グリア細胞」説。

グリア細胞は脳のおよそ90%を占めていると言われている。脳内にはさまざまな細胞が存在しているが、ほとんどがグリア細胞。

グリア細胞は別名「神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)」とも呼ばれており、神経細胞ではない神経系を構成する総称のことだ。

気になるグリア細胞の役割は以下の6点になる。

・髄鞘(ずいしょう)を構成する
・過剰に出たカリウムやイオンを再度取り込む
・神経栄養因子との合成や分泌
・神経細胞の位置を固定する
・神経伝達物質を細胞内に回収する
・血液脳関門を形成してフィルタの役割を持つ

これら6つがグリア細胞の役割。

基本的にグリア細胞は人間の脳の神経細胞をサポートする役割を持つ。従来の考えでもサポートのみの働きであり、信号の伝達には必要ないと考えられていた。

これが原因で、人間の脳における使用率はたった10%という噂が浮上したものと思われる。

 

2つ目の理由は「サイレントエリア」説。

19世紀の脳研究では動物の脳を使ってさまざまな研究が実施されていた。

例えば、脳に電気刺激を与える、破壊するなどの研究によって脳の使用率や働きなどがそう。

研究の結果、脳を刺激しても変化が起きなかった部分や未だ役割が判明していない部分が見つかった。

そして、その部分は「サイレントエリア」と呼ばれたのだ。

つまり、人間の脳において何に使われているのかわからない部分があったらからこそ使用率はたったの10%だと言う噂が出てきたことになる。

このようにハッキリしない研究結果から使用率10%と勘違いされるようになった。

では、人間の脳の使用率はどれほど使われているのだろうか。

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人間は何%脳を使用しているのか

「グリア細胞」や「サイレントエリア」説の誤解が「人間の脳の使用率は10%」と言う噂を浮上させた。

実際のところ、人間の脳は10%以上の使用率を誇っている。

従来の研究結果では使われていないと判断された部分が最近になってさまざまな「機能」がわかるようになったのだ。

例えば、グリア細胞の新しい発見ではいろいろな神経伝達物質の受容体が存在している、グリア細胞自体もイオンを出しているなど。

今まで信号の伝達には関与していないと思われていたことが覆されたのだ。

グリア細胞もシグナル伝達の役割を果たしているため、10%以上の使用率となっているのは間違いない。

そして、解明された発見によると「グリア細胞」に関する内容だけではないのだ。

実は働いていなかった「サイレントエリア」においてもさまざまな機能の働きがわかっている。

近年技術分野も発達したことから「PET(陽電子放射断層撮影)」を利用して研究した結果、サイレントエリアも稼働していた。

これまで「人間の脳は10%しか使われていない」と言われてきたが、実際は10%以上使われている。そして、グリア細胞やサイレントエリアにも新しい発見が出てきた。

このように使用率10%という噂はあくまで噂でしかなかったといえよう。

けれども、人間の脳は未だハッキリ役割が判明していない部分もたくさんある。使用率10%ではないことは判明したが、100%すべて使用しているわけでもないのだ。

人間の脳にはまだ不可思議な部分や、私たちが実際に把握しきれていない部分も実はたくさんあるのではないだろうか。

使用しないと徐々に衰える

人間の脳の使用率は10%ではないとわかった。

先述したように主な理由は「グリア細胞」と「サイレントエリア」2つの再発見にある。

しかし、もう1つ噂をひっくり返す証拠があるのだ。

その証拠とは「人間の脳は使用しないと徐々に衰えてしまうこと」。

人間の筋肉や細胞は使わなければ自然と衰え、機能が正常に働かなくなってしまう。筋肉や細胞と同じように人間の脳も神経細胞を使わなければ自然と死滅する。

つまり、使用率が10%ならば使っていない部分がおよそ90%ある。未使用部分があるのなら、大人になるまで大半の脳が死滅していることになるのだ。

けれども、大人になった私たちは正常に脳が働いている。よって、人間の脳の使用率は10%ではないことがわかるはず。

また、パーキンソン病・アルツハイマー病・認知症など脳に関する病気も使用率と関係している。

本当に使用率が10%であれば事故や損傷を受けたとしてもほとんど被害を受けない。もちろん、パーキンソン病やアルツハイマー病にもならないのだ。

しかし、実際脳の病気にかかっている人はたくさんいる。

わずかな事故や損傷でも脳が大きなダメージを受けているのだ。

このような結果から見ても人間の脳の使用率が10%という噂こそが、根拠のない情報であることがわかるはずだ。

むしろ、脳は私たちが思っているよりも遥かに使用されている部分なのかもしれない。


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